HAJIME UBA

実際に店頭にたってみると、お客様の反応が自分の目でみて直に感じられ、お客様の要望を理解しているということに関しては絶対負けないという自信がつきました。

まずは来年2月のサンディエゴ店の出店決定おめでとうございます!
その後の出店予定を教えて頂けますか。

来年5月にはクパチーノ店(シリコンバレー)が開店予定です。今後はカリフォルニア州以外に出店し、5年以内に全米で数十店舗を展開していく予定です。
また、新エリアでの出店の際は自社だけでなく、他企業とも協力して共同出店することも検討しています。
そうすることで、利益率も高くなり、出店予定地にも喜ばれるので社会貢献になると思っています。今後はカリフォルニア州以外での展開を考えています。

新店OPENに伴って採用や新人教育も必要だと思いますが、研修はどのようにされているのでしょうか。

通常新規店舗開店に伴う採用の際は、近隣の店舗で採用してその後新店舗に異動してもらいます。いきなりマネージャートレーニングする企業もありますが、弊社は寿司の作り方から接客の仕方、掃除の仕方など、全ての作業をやりながら覚えてもらいます。それができないと、自分で従業員さんに教えることも、評価することもできないですからね。
作業研修を2ヶ月、マネージャートレーニングを2ヶ月行います。マニュアルもありますし、未経験でも一から丁寧に教育をします。
わからないことがあれば、本社や上司などいつでも連絡できる先がありますので、サポート体制は万全です。安心してください。
また、その後に独り立ちすることになるわけですが、社員が1日中1人で店舗をみるのではなく、早番遅番にわけて出勤し、重複する時間もありながらそれぞれがOPENクローズをする形をとっています。
実働8時間で休憩も2回ちゃんととってもらいます。社員になれば有給もつきますし、無理矢理にでも使ってもらいます。

Kula Sushiさんといえば日本では大手チェーン店ですが、どのような経緯でアメリカに出店することになったんでしょうか? どのような経緯でKula Sushi USAに就任されましたか?

私は大学卒業後、新卒で日本のKula Sushiに入社しました。他の方同様、店舗配属されお寿司の作り方、掃除など、店舗における全ての作業を覚えました。そこから店長になり、新店を任されたり、店長を管理する役職につくなどして経験を積んだ上で、本社勤務になりました。
本社では、全体のルールを決める担当に抜擢されました。それまでは統一ルールがなく、店舗ごとのやり方で動いていたんです。それを掃除のやり方から決めていきました。最も効率の良いやり方を考え、人数、使用する道具、所要時間に至るまでの細いことを決め、マニュアルビデオを作成しました。お寿司の作り方も統一しました。現場の人からは嫌われましたけどね(笑)。
でもそのおかげで何千万もの人件費削減され、教育が楽になりました。
それが認められて昇進していき、10年間程の関西勤務から関東に転勤になりました。当時関東での出店ラッシュだった為、現場も本部も疲労困憊していました。それを改善するのに、採用を進めつつ、利益も出せるように仕入れの見直しをしたり、コスト削減をしたり、3年くらいかけて立て直しを図りました。それにより離職率も低くなり、みんなが元気になりました。
ここからがアメリカになりますが、7年前センチュリーシティーに和食レストランをオープンさせるというプロジェクトがあり、はじめは3ヶ月期間限定の応援で渡米してきたんです。そんなこんなしているうちに、当時のトップが交代されてしまい次期トップに指名されました。
ロケーションが悪く、成功しないなと思ったので会社に閉店しましょうと提案したら、すごく怒られ閉めるなと言われたので、いろんなことを試しましたが結局ダメで、アメリカから全面撤退しろと言われたんです。でも私は、どうしても回転寿司がやりたかったんです。
なので、閉店が決定してから閉店するまでの約6ヶ月間に回転寿司のメニューを研究しました。勝手に店舗探しもはじめ、いい場所がみつかったら社長に直訴しようと思っていました。社長に逆らってオープンさせようというのですから、失敗は許されないし、クビを覚悟しましたよ。
良い物件の紹介を受け、ここなら成功する!と思い、社長にお願いをし承認をもらうことができました。それが今のアーバイン店(Kula Sushi アメリカ1号店)です。
おかげで5年前の9月アーバイン店をオープンさせ、現在は7店舗まで増やすことができました。

日本とアメリカでの違いはなんですか?苦労したことはありますか?

日本にいる時は苦労を感じたことはなかったですね。関東行ったときは少し大変でしたが、仲間もたくさんいましたし、もともとあまり仕事で苦労と思うことはほとんどないタチなので。 でも、アメリカではやっぱり大変でした。英語が全く話せない状態で渡米してきたので、なにか情報を得ようとしても全てが英語のため情報が手に入りませんでした。人を通じないと何の情報もはいらないし、経験もないので、その情報が正しいかどうかも判断できませんでした。
判断ができるようになるには3年くらいかかりましたね。それまでは、リーダーシップも発揮できなかったし、自信も持てず、全然仕事が楽しくありませんでした。早く日本に帰りたいなと思っていた時期もあり、回転寿司店がOPENできたらバトンタッチして日本に帰ろうかとも考えていたんですよ。
でも、お店がOPENでき実際に店頭にたってみると、お客様の反応が自分の目でみて直に感じられ、お客様の要望を理解しているということに関しては絶対負けないという自信がつきました。そうして自分で判断できることが増えていったんです。
また、お店をOPENするためにいろんなことを調べ自ら足を運びました。そのおかげで、今はカリフォルニアのことなら誰にも負けないくらい詳しくなりましたよ。日本にいる時はずっと営業サイドのことをしていたので、仕入れや物流のことは全く知らなかったんですが、アメリカに来てからは仕入れも店舗の契約も、広告宣伝や募集のことなども全部自分でやりました。
何も知らなかったけど、やらざるを得なかったのでやってみたら、新しいことを学ぶが楽しくなり、どんどん自分の得意分野になっていったという感じですね。
今現在では苦労はないですが、あえて言うなら法律が頻繁に変わるので、そういった外的要因でビジネスのパフォーマンスなくが左右されることがあることくらいですかね。でもそれもカリフォルニアでビジネスをする上では当たり前のことですから、大したことではないですけどね。

日本とアメリカではメニューが違いますが、どのようにメニューを決めているのでしょうか。 コンセプトも教えてください。

アメリカと日本ではネタが違うし、仕入元も異なります。価格設定も違いますので、その値段に合わせグレードも変えています。回転寿司に適していて、質が良いネタを仕入れています。お酢、わさび、醤油などの味のおおもとになるものは日本と同じか、非常によく似ているものを使用しています。コンセプトは日本のKula Suhiと同じで、4大添加物(化学調味料、人工甘味料、人口保存料、合成着色料)は使用しません。アメリカでは、ソーダやコーラなどがないと致命傷になるので、ドリンクだけは例外として提供していますが、できる限りオーガニックのものを使用しています。
また、メニューは現地の方が好むものを揃えています。トーランスでも85%程度、アーバインでは90%、それ以外の店は95~98%が日本人以外の現地のお客様なので、彼らが好むものをださないとビジネスが成り立ちません。常日頃から研究をしてメニュー開発をしています。

どのようにリサーチをし、開発はどのようにしていますか?

回転寿司オープンする前に日本食レストランをクローズした経験があるというお話をしましたが、この時採算度外視で研究・開発したものが今のメニュー構成につながっています。
良いネタでお寿司を提供することはもちろんですが、他のお店の人気メニューを真似したり、日本で売れているものを取り入れてみたりしています。日本で売れているからといって、アメリカでは売れるとは限らないので、とにかくメニューに入れる前には必ず試験販売をしてお客さんの反応を確認し、サーバーにもお客さんの生の声を聞いてもらいます。そして、実際に売れたものをメニューに取り入れています。逆に売れなくなってきたものをはずしたりして、常に入れ替えをしています。
メニュー作りには2つ大事なことがあります。1つはこれが売れる!というアイディアをひらめくこと。2つ目は、それを具現化することです。アイディアは私がだしているのですが、具現化担当は日本の商品開発部にいて、そのシェフに渡米してもらって作っています。
シェフが腕が良くても自己満足で終わってしまうことがありますが、自己満足の商品では売れないので、そうならないように心がけていますし、常にアイディアをためています。
在庫余っているからこれを安く売っていこうとか、目的からずれているようなことはしません。
日本の回転寿司なのに日本人をがっかりさせるのは嫌だ。回転寿司の質を下げたくない。そう思っています。

どのような想いで仕事に取り組み、今後はどのように活動してきたいですか。

私は、仕事を一生懸命やることが自分の夢の実現につながると思っています。一生懸命やることでスキルアップにつながります。会社が求めていることは、Kula Sushiを広めて、ビジネスとして成功させるということです。全力で自分の能力を発揮し、会社の戦力と本社の考え方を理解した上で、アメリカという大きな市場の中でどう立ち向かっていくのかを考えながら、全 米にKula Sushiを広めていくのが当面の目標です。そして、4年以内の上場を目指します。
その後は全世界へ展開する仕事を任されれば楽しいと思いますし、自分の夢を実現するような機会があればそれも楽しいかなと思っています。

Information

■ WEB
http://www.kulausa.com

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