TAKASHI MASUDA

自分の生きた世代に見てきたものや音楽は他の世代にはない自分の武器でありベースだと思うのでそういう部分から今の世代の人にも共感される何かをもっと探していきたいです。

今の仕事をはじめてどのくらいですか?

ここのお店は5年くらい、その前にメルローズであるショップに間借りしていたのが4年半くらいなのでトータルでもう10年くらいです。

ロサンゼルスに来たきっかけを教えて下さい。

6才年上の姉の影響で小学生の頃から洋楽を聞き初めたのがきっかけでアメリカのカルチャーにはまり地元の仲間とスケボーやBMXをやったり、アメリカのおもちゃとかにもすごく興味がありました。
初めてアメリカに来たのは、大学時代にフットボールの合宿として参加したアリゾナ州立大でのキャンプです。
昔からDJやスケボーをしていたので音楽も含めアメリカには興味があり、実際に来てみてやっぱり好きなものが多いという事に気がつき、「また来たい」と思いました。

このビジネスを始めるきっかけになったのは何ですか?

NYにいた頃、レコーディングエンジニアの学校に2年通っていたので、その頃に沢山の貴重な音楽仲間と知り合えました。学校の友達がDJやっていたので、DJとしてイベントに参加させてもらったり。 その頃の友達とディーラーの家にレコードを買いにいったりおもちゃを見つけたりしているうちに、『意外と面白いものって沢山見つかるな』と思い、さらに『これを売っていけたら面白いだろうな』と考えるようになりました。とはいえ、その時はお店を出そうなんて全く考えていませんでした。
その後LAのスタジオでインターンシップをしながら、気づいたらバイト中心の生活が続いていました。寿司屋やしゃぶしゃぶ、古着屋いろいろな職種で働いているうちに自然に自分でお店を持ちたいと思い始めました。そんな時にメルローズで店舗を構えていた先輩にお店の中のスペースを間借りしないかという話を頂きました。僕にとっては願ったり叶ったりの好条件で、予算の無い中で、友達のブランド品を委託で置いたり今まで集めていたコレクターズアイテムやレコードなどをズラッと並べたのが今のお店の原型です。

▲ バラバラなのに(?)統一感のある店内
▲ 帽子やアクセサリー等のオシャレ小物も充実

この仕事で一番大変なことは何ですか?

80年代、90年代と東京で流行を見たり追ったりしてきて、これまで感覚的に次は『何が流行るか』が分かっていたので、早めに目を付けてお店に並べる事が出来ました。早すぎて誰も見向きもしない時もあり、後からお客さんに『あれどうなった?』なんて聞かれる事も。今は流行の流れがさらに一周してしまいここから何が来るかが見えづらくなってきているのですが、そんな中でどう自分の個性を出してやっていったら良いのかを模索しています。自分の生きた世代に見てきたものや音楽は他の世代にはない自分の武器でありベースだと思うのでそういう部分から今の世代の人にも共感される何かをもっと探していきたいです。

ビジネスを軌道に乗せるのにどういった工夫を凝らしましたか?

リテールビジネスは山あり谷ありで、まだまだ軌道に乗ってるとは言えませんが、日本でこれまで生活してきたからこそ分かる、アメリカ人が知らないアメリカの良さを出していくようにしています。こっちに良いものがあっても気がついていない方が多くて、日本人だからこそ新鮮に思えたり発見できる事ってあるんですよね。フリマとかでも誰も買わないような物に目をつけて『これ売れるのに』という事が多々あります。僕のお店はローカルの個人経営なので一番大切なのは町の皆さんや仲間とのコミニュケーションだと思っています。その一環として毎週ダウンタウンのバーでkapsoulのイベントをやっています。仲間には今まで本当に感謝しております。

では、このお店に置かれて初めて物の良さを分かってもらえる場合もあるんですか?

物の良さと言うか、お客様が驚いてくれると嬉しいですね。DJの職業病みたいな感じかな〜。
今は分からないけど僕の世代のDJは誰も持ってなく聞いたことの無いレコードをかけてお客様が喜んでくれると努力のかいがあったな、みたいな。単なる自己満足ですけどそういう商品もないとお店になんのテイストも出ないと思うので。

今後どういった展開を考えていますか?

アメリカに限らず世界の面白いものを見つけてきて売っていきたいと思っています。
ブラジルやヨーロッパ、日本などで1点ものや掘り出し物を中心に『良いもの』を買いやすい値段で見つけてアメリカに持ってこれればいいですね。

TAKASHIさんの考える『良いもの』とは何ですか?

自分が着たいものや着て欲しいもの、自分が欲しいものです。それがお客さんに伝わらなくなったらこの商売はもうしませんね。まだまだ勉強中ですけど。
レディースはもう分かっている子に任せます。笑。

ロサンゼルスに住んで初めて気が付いた日本の良さを教えてください

情緒、風情、四季、天候などです。
日本で少し路地に入ると突然面白い店があったり、偶然入った喫茶店がすごくシャレてたり、そういう良さは独特だと思います。
こっち少し入ると危ないだけだったり、商業っぽかったりなので。四季の変化を感じられるのも日本の良さだと思います。

ロサンゼルスの好きなところを教えてください

LAに限らず、アメリカに来て様々な人種の移民が独自のアイデアで必死に生きているのを日常茶飯事で見てきました。自由の国と言う感覚はあまりないのですが、日本では感じることの出来ない人間のパワーを感じ取れる国だと思います。

▲ 見てるだけで楽しいオモチャ達。レアアイテムも沢山!
▲ オーナー私物のレコードコレクション

インタビューを終えて

ダウンタウンの中心で、オシャレな飲食店やクラブが集中する活発なエリアに位置するKapsoul。
地元のアメリカ人の方々に愛され、レビューサイトYelpでも5スターの"隠れ家的面白アイテム発見所”といったところでしょうか。
近所でも人気者のオーナーは毎週2カ所のバーでDJもする大の音楽好き。
好きな物に囲まれ、好きな音楽を聴きながら毎日を過ごすTakashiさんのライフスタイルに憧れる若者も多く、『好きな事』を仕事にする方法は色々あるんだ、と再認識させられます。

Information

Kapsoul Onlineshop
http://www.kapsoul.com/

Kapsoul Facebook
https://www.facebook.com/pages/Kapsoul/118650931551978

Kapsoul Yelp
http://www.yelp.com/biz/kapsoul-los-angeles

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